MI治療(虫歯治療)Minimal Intervention

出来るだけ削らない、抜かない必要最小限の治療 MI治療

何故MI治療が必要なのでしょうか?

虫歯治療は傷跡が残ってしまう治療です。
治療のたびに少しずつ削られて元々の歯が小さくなって行くのです。
残念ながら現在の治療技術では永久に保つ治療法はありません。

そのため、最初小さな虫歯だったものが治療のたびに穴が大きくなり、ついには歯髄(歯の神経)を取り除いていわゆる差し歯となります。
やがて差し歯も出来なくなって抜歯することになってしまう事態が起こってくることがあります。

だからこそ、健康な歯の部分を出来るだけ残す、必要最小限の虫歯治療が必要なのです。
これがMI治療と呼ばれる方法です。
下の写真は「ダイアグノデント」と言う虫歯診断器です。
見た目だけでは判らない虫歯の進行度合いを数字で示してくれます。
削らなくて良い、黒く着色しているだけの部分もはっきりと区別することが出来ます。当院では、15年ほど前からこの診断機を利用して、極力削らない治療を行っています。
ダイアグノデント無しではMI治療は不可能です。

ドックベストセメント治療

ドックベストセメント(以下ベストセメント)はアメリカで研究開発された抗菌作用のある微量の銅と虫歯菌によって
軟らかくなった象牙質の再石灰化を促す各種ミネラル成分の含まれた持続性の歯科用セメントです。
100年近く利用研究されてきた歴史が有り、体に安全であることが確認されています。
以前であれば虫歯部分を全て取り除き、歯髄を取り除かなければならなかったような大きく深い虫歯でも、
その強力な殺菌効果により虫歯部分の大半を残すことができます。

これによって、虫歯部分にベストセメントを塗り、
その上に詰め物をする最小限の削除量での処置が可能になりました。
ただし、虫歯で歯がズキズキ痛むような症状の進んだ場合には利用出来ません。
歯髄が細菌感染してしまっているからです。

また、ベストセメントは保険適応外の薬剤なので、
歯の状態により1本2,000円~4,000円(税別)の治療費がかかります。

コンポジットレジン治療・メタルフリー治療

MI治療は出来るだけ削らないことが最大の特徴です。
一方、歯型を採って詰め物を作る方法では、詰める穴の入り口が広くなければ、出来た詰め物を入れることが出来ません。
虫歯は基本的に入り口より中が大きく広がっていますので、歯型を採る方法では入り口を大きく削り拡げなければなりません。

そこで、登場するのが、コンポジットレジン(以下CR)
基本的に樹脂の一種ですが、強度や色調を整える成分や光で固まる成分が含まれています。

これならば、必要最小限のみ削って穴の中に詰め、周囲から光を当てるだけで詰め物が出来てしまいます。
歯と同じような色調のため、審美歯科治療の面からも利用ケースが増えています。

歯型を採って作る詰め物の代表は金属材料なので、CR治療はメタルフリー治療の代表格でもあります。

CRの特徴を挙げてみます。

・長所
最小限の穴で良い。
自然の歯に似た色調。
基本的に1回治療。
詰め直しが簡単。
金属アレルギーの心配が無い。
・短所
強度は金属より弱いので、欠けたり摩耗が金属より早い。
被せ物や広い範囲の詰め物には不向き。
変色する事がある。

CR治療は基本的に保険治療が可能ですが、色数が少ないことと強度が低めであること欠点です
一方豊富な色数・色調、強度を増した保険外CRもありますので、ご相談ください。
特に前歯には細かい色合わせが出来る、保険外CRは最適だと言えます。